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塩ビ代替 プラスチック異形押出製品 のご案内

今日までプラスチック異形押出分野では塩化ビニール(PVC)が多く使われてきましたが、燃焼時に塩化水素ガスを発生するなどの環境問題から他材料への変更が求められるようになってきました。

当社でもPVCに匹敵または、それ以上の物性を確保するため、原料メーカーと共同でPVC代替品の研究開発を進め、現在PVC代替原料、そして金型および押出技術、さらに設備などの新設により、以下の異形押出製品の製造を確立しました。

PP(ポリプロピレン)タルク入り

熱変形温度が高く(110℃)引張り強さ、曲げ強さ、剛性などが大きい。衝撃強さは劣るが他の多くのプラスチックと比較すれば優秀な部類に属します。充填材としては石綿、シリカ、ガラス繊維などがよく用いられますが、これらを適量添加することによって曲げ弾性率や硬度などを広範囲に変えられ、また熱膨張率を多くの熱硬化性樹脂と同程度にまで下げることも可能です。

ABS(アクリルニトリル・ブタジエンゴム・スチレン)

室内の用途で特別な薬品が付着したり、過酷な使用条件で使わない限り10年程度の寿命は充分耐えうる耐衝撃性熱可塑性樹脂です。
他に耐衝撃性重視のAES、耐薬品・耐候性重視のASA・SASなどがあります。

AES(アクリルニトリル・エチレンゴム・スチレン)
ASA(アクリルニトリル・スチレン・アクリルゴム)
SAS(スチレン・アクリルニトリル・シリコンゴム)

スチレン系熱可塑性エラストマー

軟質PVCの代替原料としてゴム弾性に優れておりポリオレフィンとも良好な相容性を有しています。

一般グレード
ゴム弾性、耐寒性に優れており、滑りにくい製品が得られます。天然ゴム、SBRと比較すると、耐候性、耐オゾン性に優れています。
医療、食品グレード
耐熱、耐寒性(-60℃~130℃)に優れており、無毒グレードがあります。優れたゴム弾性を持ち、柔軟性を有します。加硫ゴム、オレフィン系エラストマーに比較して臭気が少ない製品が作れます。
工業用グレード
ゴム弾性に優れ、非常にソフト感のある製品が得られます。耐候性、耐オゾン性、耐熱性、耐寒性に優れています。また酸、アルカリなど無機薬品に対する、耐薬品性に優れています。